「九州産業大学景観研究センター」(山下三平センター長、九州産業大教授)の調査団が5月30日から2日間、宇久島内の古井戸や牧草地を訪れ、現地調査しました。
同センターは、文化的景観を専門に研究する九州唯一の機関。宇久島みらいエネルギー合同会社の委託を受け、2024年から現地調査を始め、4月にも宇久島を訪れています。
今回の調査では、水環境を調べるグループと、牧草地などを調べるグループに分かれて活動。このうち、山下教授ら専門家7人が参加したグループでは、宇久島神社宮司の月川徹さんと、神浦地区で公民館長を務める宮脇薫さんに、同地区を案内していただきました。調査メンバーは、以前、地元で使っていた共同井戸や水路を見学し、月川さんと宮脇さんから1960年前後の生活の様子などを聞きました。
山下教授は「水道の普及で生活が決定的に変わったことなどがよく分かった」と手ごたえを感じていました。
「文化的景観」とは、人々が営んできた生活の様子を伝える遺構のことです。調査団は、家屋や石垣なども調べており、8月までに調査結果をまとめ発表する予定です。
月川さん(左)から説明を受ける調査メンバー